株式会社アクト・ビズ 文化財保存業務実績

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近年、気候変動などの環境変化は、私たちの生活のみならず、身近にある文化財にも影響を与え、
日々、風化、劣化の進行を早めています。
アクト・ビズ文化財修理室では、石材・煉瓦・コンクリート・土等からなる無機質文化財を対象に、
現況調査や材質劣化抑制を目的とした修理を行っています。

私たちは、「過去から未来への橋渡し」を合言葉に、文化財を後世に残すお手伝いを通して、
社会へ貢献したいと考えております。
アクト・ビズ 文化財修理室 一同 アクト・ビズ文化財修理室のホームページはこちら。              

業 務 実 績
   調 査 ・ 試 験
siken 重要文化財 韮山反射炉 擬煉瓦・擬石補修等試験施工業務(静岡県)tyousa 国史跡 竹原古墳他 石室現況調査業務(福岡県)
   保 存 修 理
shuri 広島県指定文化財 磨崖和霊石地蔵 保存修理業務(広島県)shuri 国史跡 船迫窯跡 堂がえり2号窯跡 修理業務(福岡県)
業 務 実 績 一 覧 ( 抜 粋 )
 
保 存 修 理 業 務
( 石  造 )     年度     所在地  業務内容
重要文化財 岩戸寺宝塔 保存修理工事平成 23 年大分県 国東市擬石処理
重要文化財「宝塔」亀裂抑制処理委託業務平成 23 年大分県 杵築市石材修理
広島県指定文化財 磨崖和霊石地蔵 保存修理業務平成 23 年広島県 三原市石材修理
重要文化財 輪王寺慈眼堂廟塔 石造六部天 保存修理業務平成 23 年栃木県 日光市石材修理
福岡県指定文化財 坂東寺の石造五重塔建造物 保存修理業務平成 22 年福岡県 筑後市組立て
直方地区 随専寺墓地Ⅱ 家屋等復旧工事平成 14 年   福岡県 直方市洗浄、石材修理
 
( 遺 構 )
堀池遺跡 木炭槨木棺墓 保存処理(一次処理)平成 24 年福岡県 筑紫野市遺構FRP保護処理
元岡古墳 G-6号墳 仮整備工事平成 24 年福岡県 福岡市遮水・墳丘保護処理
福津市指定史跡 在自唐坊展示館土器溜り 保守点検(保存処理)業務平成 24 年福岡県 福津市清掃・表層強化処理
呰見大塚古墳 壁面 保存処理業務平成 23 年福岡県 みやこ町石室彩色面保護処理
元岡古墳 法面 侵食防止工事平成 23 年福岡県 福岡市侵食防止マット敷設
国指定史跡 船迫窯跡 堂がえり2号窯跡 修理業務平成 22 年福岡県 築上町亀裂充填処理
 
( 近代化遺産・その他 )
延命公園内 コンクリート像 保存処理業務平成 24 年福岡県 大牟田市洗浄・表層強化処理
国史跡 宇佐神宮境内 上宮東中門 扉石材 修理業務平成 24 年大分県 宇佐市擬石処理
重要文化財 勝興寺 囲炉裏炉石 保存修理業務平成 24 年富山県 高岡市石材修理
坂本繁二郎アトリエ跡地 基礎 保存処理業務平成 24 年福岡県 八女市洗浄・表層強化処理
重要文化財 護国寺月光殿 獅子口及び鰭 修理業務平成 24 年東京都 文京区瓦修理
東京駅保存復原工事 南ドーム№4面レリーフ 取付業務平成 23 年東京都 千代田区石膏レリーフ補強及び取付
重要文化財 万田坑 窓枠コンクリート 吸水防止処理業務平成 20 年熊本県 荒尾市吸水防止処理
登録文化財 旧九州鉄道 城山三連橋梁 落書き除去業務平成 18 年福岡県 筑紫野市煉瓦面洗浄
旧志免鉱業所 竪坑櫓斜坑(第八坑連卸坑口) プロペラ 保存工事平成 14 年福岡県 志免町木製プロペラ保存
旧鹿児島県庁舎 外装工事平成 14 年鹿児島県 鹿児島市  石材修理
 
調 査 ・ 試 験 業 務
( 調 査 )
重要文化財 旧香港上海銀行 外部壁面調査業務(24年度)平成 24 年長崎県 長崎市外壁劣化度調査
国史跡 竹原古墳他 石室現況調査業務(24年度)平成 24 年福岡県 宮若市温湿度測定調査
重要文化財 旧長崎英国領事館 外部壁面調査業務平成 24 年長崎県 長崎市外壁劣化度調査
重要文化財 旧香港上海銀行 外部壁面調査業務(23年度)平成 23 年長崎県 長崎市外壁劣化度調査
重要文化財 三井三池炭鉱 宮原坑施設 煉瓦壁調査業務平成 23 年福岡県 大牟田市外壁劣化度調査・変位調査
重要文化財 大阪府立中之島図書館 外壁 調査業務平成 23 年大阪府 大阪市外壁劣化度調査
国史跡 竹原古墳他 石室現況調査業務(23年度)平成 23 年福岡県 宮若市温湿度測定調査
旧佐渡鉱山近代化遺産建造物群 コンクリート中性化深さ測定業務平成 23 年新潟県 佐渡市コンクリート中性化深さ測定
 
( 試 験 )
福岡県指定文化財 福岡高等学校校舎外壁 色調調整試験業務平成 24 年福岡県 福岡市人造石研出し面 色調調整試験
重要文化財 韮山反射炉 擬煉瓦・擬石補修等試験施工業務(24年度)平成 24 年静岡県 伊豆の国市煉瓦・石材補修試験
重要文化財 旧岩崎邸庭園 袖壁石材 強化処理試験施工業務平成 23 年東京都 台東区石材強化・補修試験
伊藤常足翁旧宅 土塀 吸水防止処理試験業務平成 19 年福岡県 鞍手町吸水防止処理試験
 
( その他 )
重要文化財 旧長崎英国領事館 基本設計協力業務平成 24 年長崎県 長崎市修理方法検討
重要文化財 旧香港上海銀行 基本設計協力業務平成 23 年長崎県 長崎市修理方法検討
東京駅 RTOレリーフ 取付け検討業務平成 23 年東京都 千代田区裏面補強・取付方法検討

 

 

 

 

 
 
福岡県有形文化財 坂東寺 石造五重塔建造物

鎌倉時代貞永元年(1232年)に造られた塔は高さが246センチ、ほぼ正方形の笠石を5段重ね、最上部に宝珠形の石をのせ、塔身には密教の教えである五大(空風火水地)と種子の四転(発心、修行、菩提、涅槃)を示す梵字が刻まれています。  この貞永の五重塔(貞永塔)には、ひとつの逸話が残されています。参道を挟み、貞永塔の反対側に立つ貞永塔そっくりの塔。この塔には「天保3年(1832年)、久留米藩第9代藩主有馬頼徳公(月船公が、複製品(天保塔)をもとの場所に建てた」と刻まれています。月船公は多様な趣味の持ち主で、柳原園や江戸藩邸の庭などに、藩内の古い寺や神社から由緒ある石造美術をたくさん収集したことで知られていますが、おそらく貞永塔もその一つとして集められ、代わりに天保塔が立てられたのではないかと考えられています。しかし、現在の貞永塔が果たして柳原園から戻ってきたものなのか、もともと2つの塔があったのか定かではありません。柳原園で使用された貞永塔は、その後「もとの坂東寺に帰りたい」と、夜な夜な泣いたといいます。この逸話にちなんで、貞永塔は「夜泣き塔」とも呼ばれています

岩屋熊野座神社は、人吉城の南方に位置している。鎌倉時代以前に草創されたと考えられる。社地の西端に鳥居を構え、長い参道が続き、境内は前面に広場を取って拝殿と覆屋が建っている。
本殿三棟は、いずれも一間社流見世棚造の小型の社殿で、覆屋内部に並んでいる。中央殿と左殿は、構造手法や様式から見て天正年間の建立と推定される。右殿は、拝殿や覆屋などとともに、享保12年(1727)の建立と考えられる。鳥居は石造の両部鳥居は、元禄14年(1701)の建立である。
岩屋熊野座神社は、三棟の本殿を覆屋内におさめた独特の構成になり、これを中心に社殿がまとまって残り、高い価値がある。
とくに本殿の細部は地方的特色を強くあらわし、九州地方における中世に遡る神社本殿の意匠、技法を知る上で貴重である。
三井三池旧万田坑

熊本県荒尾市にある、「三池炭鉱旧万田坑施設」です。第二竪坑・ヤグラ、巻揚機室、倉庫およびポンプ室、安全燈室および浴室、事務所、山ノ神祭祀施設などが保存されています。これらは、わが国の近代化に大きな役割を果たした三池炭鉱に現存する明治・大正期における最大級の施設であり、当時の優れた炭鉱の技術を伝えているため、平成10年(1998)5 月1日、国の重要文化財に指定されました。(荒尾市HP参照) 2008年に日本政府が世界文化遺産暫定一覧表に記載する事を決定2009年にはユネスコ世界文化遺産暫定リストに記載されました。

   

伊藤常足旧邸(福岡県指定史跡)

天明6(1786)年11月、国学者伊藤常足が13歳の時に建てられたものです。平成元~2年、ふるさと創生事業によって整備するまでの間、数回の増改築が行われていましたが、残されていた屋敷図などをもとに復元が行われました。神職の家ではありますが、一般的な農家の構えで、広い土間、牛舎も付設されていました。

旧門司税関

門司港レトロの敷地内にある旧門司税関です。

煉瓦造りの2階建てで明治45年の建築物です。現在は隣に高層マンションがあり、古い建物と新しい建物が共存しています。

旧志免鉱業所竪坑櫓

志免鉱業所竪坑櫓(しめこうぎょうしょたてこうやぐら)は、当社の所在地である福岡県糟屋郡志免町にある志免鉱業所(志免炭鉱)の遺構です。近代建設技術史上価値が高いものとして、国の重要文化財に指定されています。

竪坑は、石炭の出る地層まで縦に掘った穴のことで、竪坑櫓は、昇降する機械を取りつけたタワーのことです。竪坑櫓の規模は、地上47.65メートル(基準点からは53.65m)、鉄筋コンクリート造のワイディングタワー形です。昭和18年に櫓が完成し、塔内には1,000馬力のケーペ巻上機が備わり、地下430メートルまで鉱夫や石炭、資材の搬出入をしていました。この時代の同タイプのものは、日本で志免町だけですし、世界でもベルギーブレニー炭鉱・中国撫順龍鳳採炭所にしか所在が確認されていません。平成21年12月8日に国の重要文化財に指定されました。 志免町所有。