AD-COATは、国内外の多くの建築物に使用されている浸透性吸水防止剤です!

石材用洗浄剤(酸性)の金属に対する影響を比較してみました。

石の洗浄を行う際に酸性の洗浄剤を使用します。
石から発生した白華(エフロ)を除去する際や引渡し前の竣工美装は、石表面に付着したモルタルを取除くため酸性の洗浄剤の使用を避けられません。
特に竣工美装は予算的な事もあり早くモルタルを除去するために塩酸を希釈しただけの溶液を使用されるケースが多く、洗浄時および洗浄後に石の黄変やサビの発生などのトラブルが多く発生しています。
しかし、塩酸=悪い物という考え方の方が多いようですが、必ずしもそうではありません。
塩酸は農業分野や医療、食品分野でも使用されている一般的な酸で、家庭で使用されているトイレの洗浄剤にも含まれています。
市販されている塩酸入りの製品は、塩酸と一緒に様々な添加剤を使用することで、より安全に塩酸の持つ効果を最大限に発揮させるように作られています。
したがって単に塩酸を希釈しただけの溶液とは異なります。 洗浄剤は洗浄能力だけが重視されがちですが、石材への影響や周辺の素材への影響も考えた製品を選定する必要があります。そこで今回は洗浄剤の金属への影響を試験しました。 当社の製品を含む4種類の製品で試験を行いましたが、中には溶液に浸けて数分後から強い腐食性を示す物もありました。 錆びた釘と新品の釘をそれぞれの溶液に浸けて時間の経過と共にどのように変化するかを確認しました。写真は、20時間後の状態ですが金属自体が完全に溶けて無くなるものもありました。 左上(AD-2)、右上(エフロスカット)、左下(塩酸5%溶液)、右下(他社酸性洗剤) 試験開始から30分後の状態↓

試験開始から20時間後の状態

塩酸の希釈液は錆びを溶かした後、金属も溶かし新品の釘も細く短くなっています。 また、他社品に関してはほとんど原型を留めない状態で新品の釘は完全に溶けて無くなりました。ADの洗浄剤は、錆びを溶かし中から金属部分が出てきました。新品の釘は表面の艶は損ないましたが釘先まで金属の形状に変化はありません。 ※この2種類は錆び取り剤ではありませんので、錆び取りには錆び取り専用の製品を使用してください。 酸洗浄の後は中和作業を行ってください。